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●スカルラッティ作曲
Sonata in E Major, Kk. 1
スカルラッティの曲は練習していて楽しくなる曲が多いのですが、これもそのひとつです。同じフレースを繰り返しているのに退屈な感じは一切ありません。
Sonata in A Minor, Kk. 7
この曲も左手と右手は完全な独立性を求められます。指の訓練というよりは頭の訓練、頭の中にある指揮者を育てあげる練習曲です。
Sonata in B Minor, Kk. 12
最初から最後まで緊迫感が維持される練習曲で、練習始めは頭の中はぐちゃぐちゃになります。
Sonata in B Minor, Kk. 13
難しさを乗り越えると弾いていて楽しくなる曲です。
Sonata in D Major, Kk. 21
非常に変化に富んだ自由な構成で、スカルラッティのイタリア的芸術的センスと純朴なスペインの自由な雰囲気が見事に実を結んだ形となっています。
Sonata in D Major, Kk. 23
Kk.21と同様にスカルラッティのイタリア的芸術的センスと純朴なスペインの雰囲気が見事に実を結んだ曲です。
Sonata in A Major, Kk. 24
スカルラッティの練習曲はバッハ同様に伴奏という概念はなく、左手と右手の完璧な協演が求められます。そのため頭の中には両者を取りまとめる指揮者が必要になります。それを訓練するのが目的のようです。イタリアはナポリの生れのスカルラッティですが、スペインのマドリードでスペイン王室の音楽の先生をしていました。スカルラッティの練習曲は全て、この頃の作品です。イタリアとスペインは昔から特別な関係にあったのですね。それに楽しくなければ、それは練習ではない、という明確な主張を感じます。
Sonata in B Minor, Kk. 27
楽譜を見ると易しそうなのですが弾いてみると意外に難しく感じます。伴奏という概念は消え失せて左手と右手の完全なコラボが求められます。この曲では左手はベース音と高音の両方を担い、右手を自在に飛び越えていかなくてはなりません。
Sonata in F Major, Kk. 44
イタリアを離れスペインで音楽の先生をすることになったスカルラティが、スペインのフリーダムの雰囲気を存分に満喫されていた様子をうかがえる曲です。この練習曲は全部でなんと540曲もあります。1日に一曲練習するとしてなんと2年近くもかかるのです。才能というよりも、湧き出ずる何かを感じていたのかもしれません。
このフリーダムの雰囲気は音楽だけでなく、やがてピカソなどの芸術家にも受け継がれていったのでしょう。中世のイスラム世界がスペインに残したものは「心の世界」であり、カソリック教会が強制改宗させたくらいでは変えることなど出来ないものだったのかもしれません。
Sonata in E Major, Kk. 46
どこかでフラメンコでも見てきたのでしょうか?
スペイン文化の魅力のとりこになっていったスカルラッティの様子が思い浮かびます。
Sonata in G Major, Kk. 103
軽快なリズムを繰り返しますが微妙に変化して行きます。そして繰り返し効果により指は自然と機敏に動作できるようになり、練習効果が最大になるように考えられた曲になっています。
Sonata in D minor, Kk. 141
アルゼンチンの偉大なピアニスト、アルゲリッチさんが人間技とは思えない速さで演奏しています。聞いてわかるとおり連打の練習曲です。
Sonata in E Major, Kk. 159
指の遊びみたいな曲です。
Sonata in A Major, Kk. 208
この曲はもはや練習曲の範囲を超えた美しさをもった曲です。心で歌う練習ということなのでしょう。
Sonata in A Major, Kk. 208 piano version
フランスの女性ピアニスト、ヴェロニク・ボンヌカズさんによる演奏です。やっぱりピアノの透き通った音色は心地良く聞こえます。
Sonata in G Major, Kk. 260
スカルラッティがもしイタリアで音楽活動をしていたら決して誕生しなかったであろう、と思うほど自由な発想で作曲しています。
この曲を聞いてしまうと"Viva Espana!"(スペイン万歳)と叫びたくなるほどです。
Sonata in B Major, Kk. 261
スペインのマドリードにいたスカルラッティの目には何が映っていたのでしょう?
きっと中世のイスラム建築やスペイン人の情熱に心を動かされていたことでしょう。情熱は目には見えませんが単純な連打によって表現してしまうのは驚きです。もはやバロック音楽のイメージではありません。
Sonata in E Major, Kk. 380
決して難しくはないのですが美しく弾くのは大変です。
Sonata in E Major, Kk. 380
名演奏家ホロビッツのピアノ演奏を聴いてみてください。
Sonata in D Major, Kk. 480
繰り返し形式ですが自由で軽快な曲に仕上がっています。


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