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リンク集
Sonata in E Major, Kk. 1 スカルラッティの曲は練習していて楽しくなる曲が多いのですが、これもそのひとつです。同じフレースを繰り返しているのに退屈な感じは一切ありません。
Sonata in A Minor, Kk. 7 左手と右手は完全な独立性を求められます。指の訓練というよりは頭の訓練、頭の中にある指揮者を育てあげる練習曲です。
Sonata in B Minor, Kk. 12 最初から最後まで緊迫感が維持される練習曲で、練習始めは頭の中はぐちゃぐちゃになります。
Sonata in B Minor, Kk. 12 チェンバロ演奏を2つのギターで演奏したものです。これがオリジナルの曲なのかと思うほど見事にギターとマッチしています。スカルラティがチェンバロを熟知していて、チェンバロ演奏のあらゆる可能性を追求して行ったことが伺えます。 ギターはカナダのドリュー・ヘンダーソンさんが演奏しています。
Sonata in B Minor, Kk. 13 難しさを乗り越えると弾いていて楽しくなる曲です。
Sonata in D Major, Kk. 21 非常に変化に富んだ自由な構成で、スカルラッティのイタリア的芸術的センスと純朴なスペインの自由な雰囲気が見事に実を結んだ形となっています。
Sonata in D Major, Kk. 23 Kk.21と同様にスカルラッティのイタリア的芸術的センスと純朴なスペインの雰囲気が見事に実を結んだ曲です。
Sonata in A Major, Kk. 24 スカルラッティの練習曲はバッハ同様に伴奏という概念はなく、左手と右手の完璧な協演が求められます。そのため頭の中には両者を取りまとめる指揮者が必要になります。それを訓練するのが目的のようです。イタリアはナポリの生れのスカルラッティですが、スペインのマドリードでスペイン王室の音楽の先生をしていました。スカルラッティの練習曲は全て、この頃の作品です。イタリアとスペインは昔から特別な関係にあったのですね。それに楽しくなければ、それは練習ではない、という明確な主張を感じます。
Sonata in B Minor, Kk. 27 楽譜を見ると易しそうなのですが弾いてみると意外に難しく感じます。伴奏という概念は消え失せて左手と右手の完全なコラボが求められます。この曲では左手はベース音と高音の両方を担い、右手を自在に飛び越えていかなくてはなりません。
Sonata in B Minor, Kk. 27 前のリンクも掲載した曲ですが演奏する姿も撮影したビデオです。演奏はスウェーデンのベンジャミン・アバーグさんです。スカルラッティの音楽では指の練習だけではなく、身体的動作も練習の対象となっている事が良くわかる曲です。スカルラッティの中では比較的簡単な曲です。
Sonata in F Major, Kk. 44 イタリアを離れスペインで音楽の先生をすることになったスカルラティが、スペインのフリーダムの雰囲気を存分に満喫されていた様子をうかがえる曲です。この練習曲は全部でなんと540曲もあります。1日に一曲練習するとしてなんと2年近くもかかるのです。才能というよりも、湧き出ずる何かを感じていたのかもしれません。 このフリーダムの雰囲気は音楽だけでなく、やがてピカソなどの芸術家にも受け継がれていったのでしょう。中世のイスラム世界がスペインに残したものは「心の世界」であり、カソリック教会が強制改宗させたくらいでは変えることなど出来ないものだったのかもしれません。
Sonata in E Major, Kk. 46 どこかでフラメンコでも見てきたのでしょうか? スペイン文化の魅力のとりこになっていったスカルラッティの様子が思い浮かびます。
Sonata in G Major, Kk. 103 軽快なリズムを繰り返しますが微妙に変化して行きます。そして繰り返し効果により指は自然と機敏に動作できるようになり、練習効果が最大になるように考えられた曲になっています。
Sonata in G Major, Kk. 105 ピアノを練習している生徒がこの曲を渡されたら、バッハ、モーツアルト、ベートーベンとは違う音楽構成に困惑する事間違いありません。おそらく型破りな人ほど心惹かれることでしょう。スカルラッテイにとって演奏とはフラメンコのように魅惑的な身体表現を伴うものなのでしょう。
Sonata in D Major, Kk. 119 No.1 もうこの曲はバロック音楽ではないかもしれません。またチェンバロの表現力の限界を超えているのかもしれません。スカルラッティが強弱ダイナミックレンジの広い現代のピアノに出会っていたら、作曲した鍵盤楽器の曲数は1000曲を超えていただろうな、と感じるほどです。
Sonata in D Major, Kk. 119 No.2 スカルラッティ Sonata in D Major, Kk.119はよく演奏される曲でもあります。こちらはクロアチアのポゴレリチさんのピアノ演奏です。非常に速いテンポで演奏しているのと、ピアノの強弱の広さを存分に引き出しています。
Sonata in D Major, Kk. 119 No.3 こちらはイタリアのピアニストであるジャンルカ・カシオーリさんの演奏です。原曲のイメージを大切に演奏されています。ピアノを使うことで曲弱のレンジが広がり、表現力の幅が大きく広がっていることを実感することが出来ます。
Sonata in D minor, Kk. 141 アルゼンチンの偉大なピアニスト、アルゲリッチさんが人間技とは思えない速さで演奏しています。聞いてわかるとおり連打の練習曲です。
Sonata in E Major, Kk. 159 指の遊びみたいな曲です。
Sonata in G Major, Kk. 180 非常に爽快で舞踊的性格の強い練習曲です。単純な練習とならないようコードが微妙に変わっていくところは、さすがスカルラッテイと言った感じです。
Sonata in C Major, Kk. 199 スカルラッティの曲集の中では技術的に最も簡単な曲のひとつです。一見左手は伴奏的役割をしているように見えるのですが、コード変化を担う重要な役割とともに曲調全体をリードする影の主役を演じています。
Sonata in A Major, Kk. 208 この曲はもはや練習曲の範囲を超えた美しさをもった曲です。心で歌う練習ということなのでしょう。
Sonata in A Major, Kk. 208 piano version フランスの女性ピアニスト、ヴェロニク・ボンヌカズさんによる演奏です。やっぱりピアノの透き通った音色は心地良く聞こえます。
Sonata in A Major, Kk. 208 イタリアのギタリストであるカルロッタ・ダリアさんの演奏です。この曲を聞いて分かるようにギター演奏と楽曲が見事にマッチしています。スカルラティはチェンバロ演奏用に作曲してはいますが、彼の耳にはカスタネットやギターなどの音が聞こえていたことをあらためて感じ取る事が出来ます。
Sonata in D Major, Kk. 223 いかにもスカルラッティの曲です。味わいを変えながら同じリズムが繰り返されていきます。もうチェンバロという名前のギターですね。
Sonata in D Major, Kk. 224 もしもスカルラッティファンなる方がいたら、思わずうならせるような音楽的内容になっています。霊感あふれる曲としか言いようがありません。
Sonata in B-Flat Major, Kk. 248 ピアノ学習でスカルラッティを経験すると「バロック」という古臭いイメージがスカルラッティには当てはまらないと感じるかと思います。それどころかモーツアルト、ベートーベンの音楽よりも遥かに現代に近く感じると思います。「何者にも束縛されない魂を求めて自由に踊る」、それが500曲以上も練習曲がある理由なのでしょう。
Sonata in E-Flat Major, Kk. 253 曲の弾き始めは装飾音の練習なのかと思うのですが、曲が進行するにつれコード変化の練習に早変わり。その多彩な変化は圧巻です。
Sonata in G Major, Kk. 260 スカルラッティがもしイタリアで音楽活動をしていたら決して誕生しなかったであろう、と思うほど自由な発想で作曲しています。 この曲を聞いてしまうと"Viva Espana!"(スペイン万歳)と叫びたくなるほどです。
Sonata in B Major, Kk. 261 スペインのマドリードにいたスカルラッティの目には何が映っていたのでしょう? きっと中世のイスラム建築やスペイン人の情熱に心を動かされていたことでしょう。情熱は目には見えませんが単純な連打によって表現してしまうのは驚きです。もはやバロック音楽のイメージではありません。
Sonata in F Major, Kk. 296 No.1 へ長調ということですが練習を開始してすぐに「何これ?全然長調じゃないじゃない!」ということに気づきます。技術的には非常に簡単ですが芸術的には難しいほうかと思います。短調ということであれば、強弱のダイナミックレンジが広く、ペダルで音がのびるピアノに演奏を持っていくと素晴らしくなるのは言うまでもありません。
Sonata in F Major, Kk. 296 No.2 改めてピアノの音色の素晴らしさを実感します。ペダルで音がのびるピアノの特徴を最大限に利用して、非常にスローテンポで演奏されています。この曲がスカルラッティのファンしか知らないのはもったいない気がします。
Sonata in E Major, Kk. 380 決して難しくはないのですが美しく弾くのは大変です。
Sonata in E Major, Kk. 380 名演奏家ホロビッツのピアノ演奏を聴いてみてください。
Sonata in D Major, Kk. 435 鍵盤楽器を練習する者の宿命ですが、全ての指は均等に力を出す力量が求められます。スカルラッティは爽快なリズムによる連打の練習によって短時間のうちに、この技術が習得出来るように工夫しています。学習者が単なる指の練習で終わらないように最大の注意が払われています。もはや練習曲ではありません。
Sonata in F Major, Kk. 438 爽快なリズムに乗せて指の技術的習得が容易に行われるように工夫されています。 もはや楽譜はガイドラインでしかなく、演奏者は楽譜を忠実に演奏するのではなく、創意工夫で様々なアレンジを行うことが期待されています。これぞスペイン文化といえるかもしれません。
Sonata in D Major, Kk. 443 Kk.509と同様に指の訓練ではなく踊るように演奏する練習です。スカルラッティの音楽は、現在のコンクールで順位を決めるピアノ音楽の世界とは180℃違う方向にあると言えるかもしれません。
Sonata in A Major, Kk. 452 スカルラッティらしく長調と短調をいったりきたりする曲です。指使いには特に難しい箇所はありません。指の練習ではなく、むしろダンスの練習と言ったほうが良い曲です。フラメンコを踊るような魅惑的な身体表現が必要になります。
Sonata in G Major, Kk. 455 なにやらカスタネットの音が聞こえてきそうです。イタリア文化とスペイン文化が見事に融合しているのかもしれません。もはやバロック音楽ではないかもしれません。
Sonata in A Major, Kk. 456 長調でありながマイナーコードを交えて味わいが変わっていく曲です。短い曲ですが軽快で楽しく練習出来る曲になっています。
Sonata in A Major, Kk. 457 長調だと思って弾いていると急にマイナーコードが現れます。あれ?と思っているうちに、またメジャーコードになり微妙に味わいが変わっていく不思議な曲です。
Sonata in D Major, Kk. 458 この曲は万華鏡のように変わる心の世界の練習曲なのかもしれません。
Sonata in D Minor, Kk. 459 Kk.459は短調と長調の常識を打ちやぶる不思議な曲となっています。他にもそのような曲が何曲かあります。演奏開始の時点では二短調という事になっていますが、曲の進行に伴って短調と長調を行ったり来たりします。短調は長調の為に、長調は短調の為にあるような感じです。「病める時も健やかなるときも」という言葉がありますが、両方あるから人間である、という事でしょうか? 技術的な練習+心の世界の練習というような練習曲です。練習曲の傑作と言っても良いのかもしれません。
Sonata in C Major, Kk. 460 マイナーコードを微妙に織り交ぜた軽快な曲です。
Sonata in F Minor, Kk. 466 No.1 スカルラッティの短調の曲です。おそらくソナタ全曲を通して一番技術的に優しい曲です。そして一番芸術的に難しい曲です。スカルラッティの短調の曲はピアノで演奏すると鳥肌レベルになるものがあります。下のリンクもどうぞ。
Sonata in F Minor, Kk. 466 No.2 ピアノによる演奏です。演奏はドイツのピアニスト、クリスティアン・ツァハリアスさんです。
Sonata in F Major, Kk. 469 非常に軽快な曲調ですが、スカルラッテイらしく微妙に味わいを変えていきます。
Sonata in D Major, Kk. 480 繰り返し形式ですが自由で軽快な曲に仕上がっています。
Sonata in C Major, Kk. 487 演奏しながらの身体的踊りも練習要素となっている曲です。 音楽的にも壮大な中世イスラム世界観の影響を受けているように思います。
Sonata in F Major, Kk. 509 スカルラッティの偉大さがよく伝わってくる曲です。演奏する人にも体で踊る力量が求められます。つまり練習とは指の訓練や表現力の訓練をするだけにとどまらずに、聴衆にどのように見栄えある姿に映るかも練習の対象となっています。
Sonata in D Major, Kk. 511 この曲もスカルラッテイがスペインにいなければ決して作曲することが出来なかったかもしれません。自由に転調していくところはスカルラッティらしさ満載です。
Sonata in F Major, Kk. 518 独創的とはきっとこの曲の事を言うのかもしれない、と思いたくなるほどです。 チェンバロ演奏でありながらもカスタネット、ギターそしてフラメンコの踊りが聞こえてくるようです。きっとスペイン文化のとりこになって、中世のアラブ文化を見事なまでに吸収されてしまったのでしょう。
Sonata in E Major, Kk. 531 スカルラッティならではの創造性と独創性に満ち溢れた、非常に華麗な曲となっています。長調でありながらマイナーコードを大胆に使っていくところには驚きます。
Sonata in D Major, Kk. 535 非常に華やかであるとともに味わいのある曲になっています。特にアラビアコードが出てくるところはスペイン文化とイタリア文化が見事に融合していると言えるでしょう。
Sonata in B-Flat Major, Kk. 545 いかにもスカルラッティの音楽で、曲の全体像は左手と右手のコラボによって形作られます。またフラメンコを踊るような身体的表現が求められる曲です。スペインらしいクレイジーな曲と言えるかもしれません。
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