普通に市販されている下の櫛の写真と比べて櫛の目の細かさが、
おわかり頂けると思います。狂いの来ない「みねばり」の材質と
職人の成せる技です。今の時代に見直したい木曽のお六櫛です。
お六櫛は江戸時代中期より木曽の職人が守り育ててきた手仕事
により作られた伝統的な工芸品で、樹齢200年〜300年程の良質
な天然材「みねばり」を使用しています。
「みねばり」は算盤玉や印鑑の材料としても用いられ、材質は硬い
のに粘りがあって狂いが発生せず赤みがかった色が特徴です。
信州のような海抜が高く寒冷な地域に主に生育し、直径が1mm太る
のに3年かかると云われる程ゆっくりと生長します。櫛の材料として
最適で、静電気が起きないので髪や地肌にとても優しく
温もりと安らぎを与えてくれます。
お六櫛の名前の由来は、頭皮のマッサージをした事で頭痛が直った
お六さんの名を取り、つけられたと伝えられています。